Niigata.pmを作りたい、という話

思いのたけを書いていたら長くなってしまったので、最初に結論だけ書いてあります。めんどいひとは最初だけ読むだけでいいです。

最初に結論

9月中旬に新潟県新潟市に引っ越すので、Niigata.pmを立ち上げたいです。仲間を大募集します。[twitter:@shinpei_cmyk]に一声かけてください。できれば9月中、遅くとも10月中にはプレNiigata.pmとして決起集会(という名の飲み会)を開き、その後勉強会やハッカソンなど、定期的な活動を行いたいと思っています。

地方格差は存在する

現在ぼくは東京でPerl(とかその他)プログラマ、運用エンジニアとして働いているのだけれど、一身上の都合で9月中旬に新潟県新潟市に引っ越しをすることになった。今後は新潟でPerl(とかその他)を書いたりサーバの面倒をみたりして働いていく。

ところで、ぼくは幼少〜高校時代を新潟県長岡市で過ごして、大学進学を機に東京に出てきた。その時の衝撃は、多分地方出身のひとにしかわからないのではないかなぁ、と思う。ひとことで言えば、「東京には、ひとと情報が集まっている。ずるい」。

ぼくはずっと音楽(やるのも聴くのも)を趣味にしていたのだけど、長岡市にいるときには同じようなレコードを聴いてるひとと一緒に遊んだりすることは本当にむずかしかった。情報交換だってなかなかできない(から、ミュージックマガジンさんにはほんとうにお世話になりました)。でも大学で東京に出てきたとたんに、音楽を通じた友達がおもしろいくらいにできた。ほんとうに、地方と東京では、驚くくらいに情報や人間の密度が違う。

情報はフラットになりつつある

ただ、インターネットの登場で、情報の格差というのは少しずつ埋まってきているようにも思う。地方にいたって、ちゃんとアンテナを張っていればネットでいくらでも情報は手に入る。勉強会にしたって、多くのひとたちが情報をOpen&Shareしてくれているおかげで(本当に本当にすばらしいことだと思う)、その勉強会でどんな発表がなされたのか知ることは簡単にわかるようになっているし、そういう感じで地方にいても情報を集めることは簡単にできるようになっている。

「スライド読めばそれでいいや」そんな風に考えていた時期がぼくにもありました

だから、東京で毎週のようにどこかで開催されている勉強会に参加しなくても、情報にキャッチアップしていくことってのは実はそんなに難しいことじゃない。情報という観点だけで見れば、勉強会に参加するメリットってそんなにないのかもしれない。正直な話、ぼくはちょっと前まで「勉強会って時間もかかるし、あとでまとめられた情報を読んだ方が効率よくない?」とか思っていた。

でも、初めてYokohama.pmトークをさせていただいたときに、その考え方は吹っ飛んだ。正確に言えば、懇親会に参加したときに、吹っ飛んだ。それは大学に出てきたときに受けたのと同種の衝撃だった。勉強会には、当然「その筋」のひとたちが集まっている。そこで、直接お話をさせていただくと、「情報を集める」というやりかたではみえないこと、できないことがたくさんあるということに気づく。Yokohama.pmの懇親会では「あの」id:kazeburoさんやid:sfujiwaraさんが、ぼくの開発したサービスのアーキテクチャに直接アドバイスをくださった。帰りの電車では、 「あの」[twitter:@tomita]さんがぼくの開発したサービスに興味を持ってくださった(なんか今ぼくすごくミーハーな人みたくなってるけど)。そういった方達だけではなく、勉強会には「同じことに興味を持っているひと」が集まってるから「すごく生な運用事例の話」とかも訊けるし、何より楽しい。こういうのは、「モニターの向こうの勉強会」では決して感じることができない。そんなこんなで、Yokohama.pmで喋った日の夜、「自分、非コミュなんで」と言ってそういう場に行くことを避けていた自分をぶん殴りたくなった。その後Hachioji.pmなどにも参加させていただいて、技術者のコミュニティというものの魅力に最近はめろめろになってしまっている。でも、同時に、こういう経験ができるのは、「自分が東京に住んでいる」という幸運に負うところが大きいということを、地方出身者としてずっと感じ続けてもいた。

つまり、情報はインターネットによってだいぶ格差がなくなってきているけれど、「同じことに興味を持っている人の集まる場所にいく」という経験は、決してインターネット(だけ)ではできない。そして、残念なことに、開催されている勉強会の数には、依然として地方格差が存在している(人口密度的にしょうがないんだけどさ)。

無いなら作ればいいじゃん!

という中でぼくは、まあいろんな都合で新潟市に引っ越しをすることになるんだけど、東京ほど人が集まってはいない新潟(周辺)にもPerlを書いているひとはいるはず。たとえば[twitter:@hayajo]さんとか(いきなりお名前出してすみません…)。だったら、Niigata.pm作ればいいんじゃないか?と思い立ったわけです。はっきり言って、ぼくはたいしたエンジニアじゃない。コードでコミュニティに貢献する、みたいなのはまだ(いつか!CPANの恩恵に恩返ししたいと思っているのだけれど)ちょっと力不足なのだけれど、直接コードで貢献しなくても、生の運用事例や生の情報を交換する場を作る、それでも少しはコミュニティに対する貢献になるんじゃないか。そんなふうに思っています。

最後にもう一度募集

というわけで、9月中旬に新潟県新潟市に引っ越すので、Niigata.pmを立ち上げたいです。仲間を大募集します。[twitter:@shinpei_cmyk]に一声かけてください。できれば9月中、遅くとも10月中にはプレNiigata.pmとして決起集会(という名の飲み会)を開き、その後勉強会やハッカソンなど、定期的な活動を行いたいと思っています。

言い残したこととか

Hachioji.pmの面々にはとてもよくしていただいていて、そこで出会えたひとたちにはいろいろなモチベーションをいただきましたし、現在進行形でいただいています。Hachioji.pmに参加していなかったらNiigata.pmを「やりたい」とは思っていても「やろう!」とまでは思えなかったと思います。とくに、[twitter:@maka2_donzoko]さんとはなんと同郷であることがわかり、「Niigata.pmやるなら、参加するよ」という力強いお言葉をいただけました。「のめしこき」のぼくも、Niigata.pmに関してはのめしをこかずにやっていきたい!と思っているので、新潟周辺在住でPerl(周辺)に興味がある方々、是非是非 join us!!!!!!!